ハセガワの精密な1/350スケールモデル『日本海軍 航空母艦 赤城』レビュー
戦艦モデルの製作に興味を持っている方、または日本海軍の歴史に興味を持つ方々にとって、ハセガワの1/350スケールモデル『日本海軍 航空母艦 赤城』は見逃せないアイテムです。
この記事では、この模型キットの詳細について解説し、その見所を掘り下げていきます。
驚きのスケール感と完成後の迫力
ハセガワの『日本海軍 航空母艦 赤城』は1/350スケールでキット化されており、組み上がった際に745mmという全長の大ボリュームを誇ります。
このサイズ感は、組み上げて飾るだけでなく、その存在感を通じて歴史の一端を感じさせるものです。
模型のスケール感は、製作者がディテールに集中しやすくし、歴史的背景と相まって非常にリアルな再現を可能にしています。
特に、その大きさのおかげで、手を動かしながら微細なパーツ一つ一つに歴史を感じることができます。
新資料を活かした緻密な設計
この赤城の模型キットは、新たに発見された資料を元に設計されています。
この資料は、格納庫後端形状や艦底キール部分の大きさと形状、さらには側舷アーマープレートフェアリング部分の形状までをカバーしています。
これらの点が正確に再現されることで、組み上げた際のモデルとしての精度が格段に高まります。
模型通としては、設計や形状に新資料を基にした改良が施されていることは非常に興味深いことであり、模型を組む過程自体が新たな発見の連続となります。
可動パーツと選択式パーツの楽しさ
この模型キットには、高角砲や副砲、可倒アンテナマスト、舵などの可動式パーツが含まれています。
また、エレベーター部分は三基ともに上がった状態または一段下がった状態を選べるようになっており、製作者が好みに応じてディテールの富んだ展示状態を楽しむことが可能です。
さらに、サーチライトは別パーツ化されており、飛行甲板上に出ている状態や格納状態を選ぶことができます。
この選択肢の多さが、ただ模型を作るだけでなく、幾通りもの完成形を想像して創造する楽しみを広げてくれます。
クリアーパーツで再現された艦載機
この『赤城』のモデルには、クリアー成形の艦載機が付属しています。
零戦21型×3機、九九艦爆11型×3機、九七式三号艦攻×6機という構成で、模型の完成度をさらに引き上げています。
艦載機がクリアー成形であることで、プラスチック素材の質感が透明感のある美しさを持ち、模型全体に立体感を与えます。
艦載機は独立しても精密さが目を引く作りになっており、一つ一つのパーツが戦艦模型の一部としての役割を果たしています。
封入特典と商品の仕様
今回の発売にあたって、封入特典として「赤城の歴史解説書」がモノクロ16ページで付属しており、模型製作を通じて戦艦赤城の歴史を深く知ることができます。
その他にも、カラー塗装図や主要張線参考図が付属しており、非常に親切で高度な模型製作を支援してくれるセットとなっています。
商品仕様としては、1/350スケール未塗装組立キット、全長745mm、全幅157mm(マスト展開時)、パーツ数802点という構成です。
赤城モデルがもたらす製作の魅力
この模型キットは、単なるプラモデル製作を超えて、歴史を学び、その時代を生きた人々の情熱を感じることができるアイテムです。
歴史的役割を持つ赤城のような艦船を、具現化する楽しさは、ファンであるあなたの知識欲を満たし、技術を磨く場ともなります。
その製作過程における発見と、完成した際の喜びは、計り知れない達成感を与えるでしょう。
この記事を読んだことで、ハセガワの『日本海軍 航空母艦 赤城』がいかに魅力的なモデルであるかが伝わったでしょう。
この商品は、模型ファンだけでなく、歴史に興味がある方にもお勧めします。
是非、その手で組み上げ、自分だけの赤城を完成させてください。